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谷澤塾長の学習法指導 2016年9月

七葉小学校にお招きいただきました。


新発田市立七葉小学校に招かれて、4年生の「総合的な学習」の授業で、
講師を務めさせていただきました。
 
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授業のテーマは「いろいろな職業を知ろう」ということで、
学習塾経営の楽しみや苦労話などを、楽しくお話してきました。

あいさつすると元気よく返事してくれて、
話し始めるととても真剣に聞いてくれて、
とても充実した時間を過ごしました。

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おまけに、子どもたちに囲まれて給食をごちそうになり、
幸せなひとときでした。

七葉小学校4年生のみなさん、お招きくださった先生方、
本当にありがとうございました。
 








全体を見ることができる人、できない人。

本当によく頑張るのに、
バッチリ結果が出る人と、
なかなか思うように結果が出ない人がいます。
それはいったいはなぜでしょうか。

一生懸命頑張るのに結果が出ない人は、
「全体が見えていない」
ということが多いです。別の言い方をすると
「勉強のつながりができていない」
ということになります。


そのような人は、一生懸命がんばって勉強をやり終えて、
それで満足してしまうのです。

次へと進んだときに、その前にやったことを
すっかり忘れてしまうのです。
そして忘れてしまったことを何も気にしないで
次へ進んでしまうのです。


この悪い癖をなくすには、
一度やったところをつねに見直しをするということです。

塾ではもちろん、生徒たちにとてもうるさく言っていますが、
見直しや復習といった勉強は、
新しいことを学ぶのに比べて新鮮味がないので、
前向きにやる人が本当に少ないです。


でも、だからこそ、これをやった人はほかの人たちに
差をつけることができるのです。

見直しや復習や練習・暗記にこれだけうるさくて、
厳しく鍛える塾は、新発田の塾の中でもトップクラスです。

これからもその手は緩めずにいきますので、
塾生のみなさんはこれからも覚悟を持ってください。


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学校の授業だけでは足りない。塾が必要な本当の理由は...

「塾に頼らずに一人で勉強する」と考える人もいます。それはとても立派な考え方です。

でも、入試で合格点をとるには戦う相手、つまり、入試問題を研究しなければならないのです。

「新発田高校に合格するには、この問題は絶対にできないといけない」とか、
「この問題は(1)と(2)だけできればよい。だからここは短時間で終わらせよう」
というように、学習の方針を立てるのです。それができるのが塾です。

つぎの表を見てください。今年までの過去3年間の各科目の平均点です。
 
新潟県公立高校入試 各科目の平均点(単位=点)
平成26年度 英 語 数 学 国 語 社 会 理 科
44.4 40.8 43.7 50.9 48.0
平成27年度 英 語 数 学 国 語 社 会 理 科
55.7 53.2 49.4 45.5 46.3
平成28年度 英 語 数 学 国 語 社 会 理 科
52.9 51.7 54.6 53.8 51.7
定期テストに比べてどの科目も平均点がとても低いです。
今まで定期テストで高得点を取ってきた人も、入試問題では
そんなに高い点はとれません。

次にこれを見てください。これは同じく今年までの過去3年間の入試問題で、
各科目で81点以上取った人がどのくらい(何%)いるかという数字です。
 
新潟県公立高校入試 81点以上とった人の割合(単位=%)

平成26年度 英 語 数 学 国 語 社 会 理 科
5.4 1.9 0.0 6.3 2.5
平成27年度 英 語 数 学 国 語 社 会 理 科
15.2 6.9 2.7 3.7 4.3
平成28年度 英 語 数 学 国 語 社 会 理 科
13.2 6.1 2.0 11.3 10.4
「81点以上」ということは、「高得点」ということです。
例えば、平成28年度の英語では、公立高校の入試を受験した人全部の中で、
13.2%の人が81点以上の高得点を取ったということです。

この2つの表はほんの一例です。

入試問題の特徴を表す資料が、塾にはまだまだたくさんあります。
こうして入試問題を分析して、さらに一人ひとりの生徒の得意/苦手と照らし合わせてみると、
その人がどんな勉強をしていかないといけないか、はっきりとわかります。

塾というのはテスト業者や、教材販売の会社や、他の塾とのつき合いなどを通して、
このような入試に関するデータをたくさん持っています。
そして、生徒を志望校に合格させるために、いつも細かな分析をしています。


だから、「戦略を練る」とか「情報を得る」という意味でも、
塾というのは大きな利用価値があるのです。


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見直しができる人、できない人。

新発田高校に難なく合格するような学力上位のは、
「見直し」や「復習」がとても上手です。

勉強に入る前に、今までやったことを見直しするのです。
 
「この前こんなことをやったなあ」
「あ、そうそう。おっ、これは覚えている」
「今日はこの続きになるんだな」
 というように考えて勉強を続けます。

そしてさらに、見直しをしていて
 「あれ、これはどいうことだったかなあ。忘れてるぞ」
 と気づいたら、そのままにしないで、すぐに復習します。

結果を出す人と結果を出せない人の差はここにあります。
 
なかなかテストの点が上がらない人は、
「よく復習して覚えておこう」
という気持ちや、
「この前の内容はどんなものだったかな」
と、前の内容と現在の内容をつなげようとする気持ちが
足りないのです。

 
勉強を始める時は、
「今までやってきたことの見直しから入る」
ということを、いつも心がけてください。
 






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